イエヒメアリ

現在では主に大都市の大規模な集合住宅、デパート、病院、食料品店、動物園などに見られ、今後ますます広がる傾向にある
暖房や調理器具、浴室などから発生する熱が、建築物の大容積化に伴って外部へ放散しにくくなり、イエヒメアリが冬季でも越冬可能になるからで、目下のところ個人の一戸建て住宅では発生していない、イエヒメアリは調理台、食器棚、カーペットなどの下、壁のひび割れや木部とコンクリートの間にできる狭い隙間に巣を作るので、燻蒸剤もほとんど効果がない。
イエヒメアリは雑食性で食料品を加害し、衣類に穴をあける事もある。働きアリが食物を見つけると仲間を多数動員し、その行列は床や調理台のへりを行進する。
また、引っ越しの荷物にイエヒメアリが付いて運ばれそこでもまた被害が広がった例がある。
ヒメアリ

体長1.5 mm.体色は頭部から後腹柄節にかけて黄色から黄褐色,腹部は褐色から黒褐色の明瞭な2色性を示す.
大あごの歯は4本.頭盾の縦走隆起は不明瞭.複眼は 10個以上の個眼よりなる.後胸溝は顕著.前伸腹節は側方からみて後背部は丸く,腹柄節挿入部両側方に稜縁は発達しない.腹柄節腹縁は湾曲する.
体表面に彫刻はなく,滑らかで光沢がある.
林縁から草地にかけて生息し,石下やメダケなどの植物体の空隙に営巣する.西南日本ではもっとも普通に見られる.
ヒメアリやルリアリは、家の中に侵入し電化製品などにも侵入し故障の原因となることがある。食べものなどに混入したり、食害や汚染をする。
人を咬むこともあるが、痛みは残らない。
キイロシリアゲアリ

大きさは女王で7ミリ、働きアリで2~3ミリ前後。
羽アリは9月の夕方に飛び出し、灯火や光に集まる。
生息場所は原っぱ、庭の草花、石の下や土の中等どこにでもいる。
キイロシリアゲアリの羽アリは人体や建物にも無害ですので、働きアリが室内に発生しない限りはそこまで心配する必要はありません。
お家の中に巣を作る事はありませんが、体が小さいので網戸やサッシの隙間から入ってきてしまう事があります。
一つの予防策として建物周辺の通風を良くし、庭木を建物の近くに植えすぎとうす暗いところができないようにすること、屋内では床や台所を常に清潔に保つことも効果があります。
また侵入を完全に防ぐ事はなかなか難しいのですが、夜に明かりを外に漏らさない様にする事である程度の予防はできます。
アリは私達が思っているよりはるかに多くの害虫を駆除してくれます。
イエヒメアリを除き多くのアリが生息している事イコール周囲の自然度が高いとも言えますね
オオハリアリ

体長:4ミリ前後
結婚飛行:7月~8月
女王制:多雌
生息環境:石下、朽木などに営巣。
森林から街中と広い範囲で見られます。
生態・飼育:結婚飛行は夏の午後(夕方から夜間)にかけて見られる。
雄アリは逃げ足が速く(飛んで逃げるので)、捕獲の際は神経を使う。
本種の巣付近には、シロアリが生息している場合が多い。野外観察で、本種がシロアリを狩る場面を見たが、これを定期的に行い食料としているかはわかっていない。
屋内によく侵入して、食品のほかいろいろな物に群がり不快となる。
時には食べものや電気製品の中にも侵入する。腹部先端に毒針を持っており、時に人を刺して激痛を与える。
アリガタバチ

体長約2.5mm、黒色。一見アリにそっくりだが、腰のくびれ部分に節がなく、触角の形が異なることから区別 できる。
オスの寿命は2~3日、メスは2ヶ月以上で、冬を越す事もある。幼虫は体長約4mmに達し、乳白色。蛹は体長約1.2mmで、乳白色~淡褐色。
オスは刺すこともなく吸血もしないが、メスは人を刺す。刺された部分はアレルギー反応により、腫れと痒みを生じる。
日本特産種で、本州、四国、九州に分布する。
アリガタバチはとても小さく見つけるのは大変ですが、小さくてもハチの一種ですので、刺されてしまった時は、医師の診断を受けてください。対策としてはアリガタバチは殺虫剤に弱いですので市販の殺虫剤での対策方法もあります。
モモアカアブラムシ

体長約1.6mmで、翅長は2.5mm内外で卵形をしている。頭と胸は黒色、体は緑色。
暖地では、4~5月に最も発生が多い。5月末頃から有翅虫が現れ、ナス科・マメ科・アブラナ科植物に移って加害する。夏の発生は少なく、秋に再び多くなる。発育適温は20~25℃。
寄主植物はキャベツ・ダイコン・キュウリ・ナス・ホウレンソウ・ジャガイモ・モモをはじめ100種類近くあり、季節によって大きく転換する。晩秋にはモモ・ウメなどのバラ科植物に移住し、卵態で越冬して春まで過ごす。
しかし、施設内や、暖地のダイコン・ハクサイやイヌガラシなどのアブラナ科雑草で、春~秋までと同様に無翅胎生虫として越冬しているものも多い。
晴天が続き雨の少ない年は発生しやす。
イエダニ

イエダニの体長は0.5~1.0mmで、未吸血時には灰白色をしており、吸血すると赤色になりますが、時期がたつと黒くなる。背板は1枚で、前方がふくらみ後方が細くなった菱形。やや太い毛が背板にも背板外にも密生しています。
本来の宿主はネズミですが、寄生しているネズミの死去など、なんらかの原因で宿主から離れた場合,人間にも吸血をしかゆみを与えます。 十分吸血したメスはネズミから離れ,その巣くずの中に産卵します。卵は1~2日で孵化し,幼虫という超スピードの繁殖力です。
幼虫は1日で第1若虫になり,1回吸血して脱皮し第2若虫になります。第2若虫は吸血せずに1から2日後に成虫となります。
このダニを駆除するには,宿主となるネズミ類の駆除が大変重要です。早期のイエダニ寄生対しては家庭用殺虫スプレーでも駆除できますが、繁殖が進んだイエダニは専門業者にまかせ完全駆除をお勧めします。
ヒラタチャタテ

体長1~1.3mm、淡褐色~褐色で、無翅で体全体が柔らかい。前胸背枚の両肩側縁には一対の先が丸くなった大きな突起があり、後腿節は扁平で膨大する。
多くの食品から発生する。食品以外にも動植物標本を食害する。古くなった書籍や畳、高湿度の部屋の壁紙やその糊からも多数発生して、不快にさせる。また、食品や飲み薬などに混入する害もある。
雌のみの単為生殖によって増殖し、雄は発見されていない。その消化管内には多くのカビの胞子を有している。生活に好適な条件は、温度25~29℃、湿度 75%以上で、 カビが生える高温多湿を好み、屋内に生えたカビなどを摂食すると繁殖旺盛となる。カビ類、動植物標本、貯蔵食品などを食害する。
低温に弱く、0℃では3時間で死亡する。また乾燥にも弱く、25℃では湿度55%以下では成長ができない
日本全国、至る所に生息する。
カツブシチャタテ

カツブシチャタテは雄0.9〜10mm、雌1.3〜1.5mm。淡黄色で、頭と胸はやや濃色、腹部の各節に褐色の横帯がある。
多くの食べ物から発生する。食べ物以外にも植物や本なども食べる。ぼろぼろになった本や畳、高湿度の部屋の壁紙やその糊からも多数発生して、不快にさせる。また、食品や飲み薬などに混入する害もある。
雌のみの単為生殖によって増殖し、雄は発見されていない。その消化管内には多くのカビの胞子を有している。生活に好適な条件は、温度25~29℃、湿度 75%以上で、 カビが生える高温多湿を好み、家の中に生えたカビ類を食べると繁殖旺盛となり、増殖する。カビ類、動植物標本、貯蔵食品などを食害する。
ヒラタチャタテとほぼ同じような生態である。
チャタテムシ(茶柱虫)

日本では83種類あり以下できる限り共通した特徴を説明します。
成虫の体長は5ミリ以下である
野外では、樹葉、樹皮、岩石の上、ハチや馬の巣、壁、塀、杭など屋内では標本、生薬、貯蔵、段ボール箱に多い
チャタテムシは雑食性で、ダニ同様ホコリや人間のフケなども食べますが、特に好むのは「カビ」です。
高温と暗闇を好み乾燥と空気の流れを嫌う
この為、洗面と浴室を仕切る壁のスミなど奥まったところに発生することもよくある。
駆除法:清浄と同時に消毒として風を通すと良い。
トコジラミ

成虫の体長は5~8mm程度。赤褐色です。不完全変態なので幼虫と成虫は同じような形をしており扁平な体で狭い隙間に潜り 込みます。吸血は通常夜間に行い吸血後は壁や床の隙間にある巣に戻ります。寿命は3~5ヶ月で、外敵防除のため非常に臭 い液を出します。人の多い集合住宅に多く、家具などについたまま持ちこまれます。
トコジラミはシラミの仲間ではなくセミやカメムシの仲間になります。最近は港湾地区以外ではあまり見かけません。成虫は羽化後半日で交尾可能になります。
1~2日毎に体重の5倍程度も吸血し、潜伏場所に2ヶ月以上毎日1~5個産卵します。
幼虫、成虫ともに人間から吸血します。かまれるとすごい痒みと痛みがあり、肌の弱い方はジンマシンのように腫れたり、リンパの炎症、発熱を起こします。
タバコシバンムシ

体長2~3mm、褐色で全身光沢を帯びる。 卵は0.3mm前後で白色、幼虫は白色で各体節に沿って短毛列があり、成熟して約4mmに達する。 蛹は乳白色~淡黄色で体長約3mm。
極めて広食性で、あらゆる乾燥動・植物質を食べるが、最もよく発生がみられるのは、穀粉やその加工食品で、小麦粉、米粉、乾燥麺類、ビスケット、菓子類などである。そのほか唐辛子や胡椒などの香辛料、乾燥果実や干し芋、家畜飼料やペットフード、油粕などの肥料、ドライフラワーなどからも発生する。本種の名前の由来のように、タバコも餌としている。
畳のわら床から発生した場合には最も厄介で、長期間持続的に多数発生する。このため本種の幼虫の天敵であるシバンムシアリガタバチの寄生を受けやすく、2次的にこのハチによって起こる刺咬被害は、さらに深刻なものとなる。近年ではコーリャンを原料とした合板からも発生し、同様な問題が起きている。
シバンムシ(甲虫)

150種ほど日本に生息。
乾燥貯蔵食品を加害する…タバコシバンムシ他
書籍に穴を開け食害する…フルホンシバンムシ他
家屋建材を食害する…ケブカシバンムシ、マツザイシバンムシ他
畳表を加害する…クシヒゲシバンムシ
上記はすべて幼虫によって被害がなされる。
生態:ケブカシバンムシ
成虫の体長:3.7ミリ~6.0ミリ
黒褐色~赤褐色
生態:成虫は6月~8月に出る。
夜行性で昼は物陰に隠れているので、人目につきにくい。
夜は飛ぶ。
加害樹種は、マツ、ヒノキ、クス、ケヤキ、ブナ、カシ、など。
古材も好んで発生するため、古い家屋、神社、仏閣などに被害が多く仏具、民具などの被害も大部分がこれ。
産卵数が少なく、幼虫期(最低2年ほど)が長いため被害の進行は遅いが見つけづらい。
被害箇所は見立たないところが多く、木クズ(食べカス)の出も少ない。
残効性のある薬剤の注入、塗布がある程度有効ではある。ただし、予防は困難。 家具に被害発生がある場合は、廃棄したほうが無難。
ナガ シンクイムシ

被害部の穴の大きさ等を、以下を参考にしていただければと思います。
- ・クロタマムシ 直径1cm
- ・チビタケナガシンクイ 直径2.5mm前後
- ・オオナガシンクイ 直径5mm前後
- ・ヒラタキクイムシ 直径2.5mm前後
日本には16種類ほど生息しているが、中でも目立つ種に関して以下紹介します。
体長(成虫):2.1ミリ~3.0ミリ コナ ナガシンクイムシ
赤褐色の細長い円筒形
卵は数個から30個程度を塊として産みつける。
貯穀害虫として目立つ。小麦ほか穀物はほとんど加害する
駆除:シバンムシに比べれば容易。
被害穀物の廃棄と薫蒸。
体長(成虫):2.5ミリ~3.5ミリ チビタケ ナガシンクイムシ
黒褐色~暗赤褐色
老幼虫で3ミリ~4ミリ(黄白色で淡褐色の毛に覆われる)
竹材中で幼虫も成虫も越冬する。
4月頃から活動。
幼虫は竹に限られるが、成虫は木材、コメ、タバコ、紙、書籍など多くの
ものに穴をあける。
新築の室内であちこちに穴をあける。鉛管や鉛被ケーブル、塩ビ被電線にも穴をあける。
土壁内の竹小舞を加害し、壁を崩壊させることがよく問題となる。
脱出成虫による家屋建材、家具への穴も問題。
体長(成虫)2.5ミリ~3.0ミリ ニホンタケ ナガシンクイムシ
黒色~黒褐色
老幼虫で3~3.5ミリ、乳白色で淡褐色の毛を密生する
成虫で越冬し、4月ころから活動。
竹材を好む。
産卵数は20~30個。
局地的、散発的に発生。
ヒラタキクイムシ


家屋害虫でほとんどの場合、屋内で発生する。
体長はおおむね1.5~8ミリの褐色の小型甲虫。
細長でやや扁平。
頭部は、背面から見てはっきりとわかる。
多くの場合、広葉樹の小口面に卵を産みつけ、木材中に食い入る。
微粉末状の木クズ(食べカス)が落ち、その真下に柱状に積る。
(甲虫類(シバンムシなど)はほとんどこうした現象が見られる)
ライフサイクルは最短約2.5ケ月、成虫として木材の穴から出た後の生存期間は数日から1.5ケ月間と概算される。
幼虫として木材の中で越冬し、翌年春から夏にかけて成虫として木材中から表に出現。
ただし、木材の栄養条件や含水率で1年複数世代から1世代2年以上などライフサイクルに幅がある。
植物食性:木材はもとより、ドックフード、ビスケットなども被害に遭う。
乾燥に強く、むしろ湿潤状態に弱い。
幼虫は穿孔性(穴をあけ、その中に潜む)が強く、穴に潜まずに生存できない。
殺虫剤を被害材の表面に塗布したりスプレーしたりする。
ただし、成虫はバルサンなどを春から夏にかけて数度繰り返すこと、そして穴を見つけその中にエアゾールスプレー処理を繰り返す。
表面に塗布する場合は、残効性のある薬剤の使用により成虫がそれに触れ、効果を発揮することはあるが幼虫には期待できない。 それは、塗布した薬剤がほとんど木材の中心に浸透しないため。
黒アリ サナギ
こちらは黒アリのサナギです。
黒アリはシロアリと違い卵→幼虫→蛹→成虫という完全変態を行います。
卵から蛹(サナギ)までを保護しながら家族単位で生活します。
なお黒アリはシロアリの天敵であり黒アリが家で大量発生しているとどこかでシロアリの 被害がある可能性があるので要注意です。
地蜘蛛(ジグモ)

ジグモの巣は糸でできた細長い袋である。
壁際や木の根元などの地面に10㎝ばかりの縦穴を掘り、その中を糸で裏打ちして糸でできた膜の円筒を作り、それをそのまま地上部に延長して、先細りの袋として、そばの壁や木の幹に沿って伸ばし、先端をそこに付着させます。
一見、蟻道と間違えやすいのですがよく見てみるとその質の違いに気づきます。















